能代が世界的な注目を集める理由は、競技の歴史だけではない。漫画家・井上雄彦が描いた金字塔『SLAM DUNK』に登場する最強校「山王工業高校」のモデルとなったことで、国内外のファンにとって一生に一度は訪れたい憧れの聖地となったのだ。物語の中で描かれた絶対王者の威厳は、この街と体育館が纏う空気がベースになっている。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒット以降、聖地巡礼の波はさらに加速した。アジア圏をはじめ欧米からもファンが訪れ、館内の雰囲気や能代の街並みを写真に収める姿が日常の光景となっている。紙面やスクリーンの中で躍動した選手たちの息遣いが、確かにこのコート上に感じられるからにほかならない。