日本の映像文化を世界的な高みへと引き上げた存在といえば、スタジオジブリを率いる宮崎駿の手腕を外して語ることはできない。彼が構築した緻密な世界観と叙情的なアニメーション表現は、後続のあらゆるクリエイターにとって決定的な原体験となった。その系譜を受け継ぎつつ、興行面で歴史的な金字塔を打ち立てたのが新海誠である。歴史的ヒットとなった「君の名は。」で見せた繊細な光の描写と圧倒的な美意識は、日本のアニメーションが持つ商業的・芸術的可能性を全世界に見せつけた。
この壮大な潮流の中で、いま最も熱視線を浴びているのがSFアニメーションの分野だ。かつてはマニアックなジャンルと見なされることも少なくなかったが、デジタル技術の進化と世界観構築の洗練により、グローバル規模での爆発的な人気を獲得するに至っている。壮大なスケールで描かれる未来像や哲学的な問いかけは、人種や言語の壁を軽々と飛び越えて海外ファンの心を掴んで離さない。