ソーシャルゲームのカードイラストからWebtoon、VTuberのキービジュアルに至るまで、求められる作画スピードと物量は年々激化の一途をたどる。この過密スケジュールを乗り切るため、株式会社セルシスが提供する「CLIP STUDIO PAINT」の素材プラットフォームや各種アセットサービスでは、多種多様な手の表情や複雑なアクションの素体が日々やり取りされている。
かつては「トレース=手抜き」と見なされる風潮も根強く存在した。だが、現代のデジタルイラストレーションにおいて、骨格の狂いを未然に防ぎ、パースの整合性を担保するポーズ集やベース素材の活用は、工数削減のみならず作品全体のクオリティの底上げに直結する。ゼロからアタリを引く試行錯誤を省き、衣装デザインやライティング、表情の描き込みといった独自性を発揮すべき工程に時間を投資するクリエイターが増加している。