亀梨和也の出演作が長年にわたり視聴者の心を捉えて離さない理由は、役柄のバックボーンを徹底的に突き詰める憑依的なアプローチと現場でのプロ意識にあります。
『ごくせん 第2シリーズ』の撮影当時、10代後半だった亀梨は「単なる不良少年の記号的な演技」に終わらせないよう、小田切竜が家庭環境に抱える孤独や諦めを立ち振る舞いの端々に忍ばせました。赤西仁演じる矢吹隼人との対比を意識し、動と静のコントラストを現場で計算しながら演じていたことが、後のインタビューでも語られています。
その緻密な役作りは近年の『Destiny』でも遺憾なく発揮されました。石原さとみとの緊迫した対話シーンでは、視線の外し方や声の震わせ方一つで「12年間の空白と罪悪感」を表現。演出陣とディスカッションを重ね、台本上の言葉以上に登場人物の感情の綾を画面に宿らせる力量は、共演者やドラマ制作陣からも絶大な信頼を寄せられています。