バーガーキングの真骨頂は、大資本の正面突破ではなく、ウィットに富んだアイデアで話題をかっさらうゲリラマーケティングにある。かつてライバル店の閉店時に掲げた縦読みメッセージが物議と賞賛を呼んだように、彼らは常に消費者の感情を揺さぶる演出を忘れない。
外食産業において、出店計画は企業の最重要機密であり、極秘裏に進めるのが鉄則とされてきた。しかし彼らは、そのプロセス自体をエンターテインメントに昇華させた。「物件を探しています」という企業活動の泥臭い舞台裏をオープンソース化し、ユーザー参加型のゲームに変えてしまったのだ。
巨額のTVCM広告費を投じる競合に対し、SNSでの拡散力をテコに最小のコストで最大のバズを生み出す。この知略に満ちたアプローチこそが、群雄割拠のファストフード界で同社が独自の存在感を放ち続ける理由にほかならない。