日本の食肉小売品質基準において、豚肉は主に「かた(ウデ)」「かたロース」「ロース」「ヒレ」「バラ」「モモ」「そともも」の7部位に分類されています。豚の体を頭から尾にかけてイメージする「豚肉部位図」を頭に入れておくと、肉質の特徴が直感的に理解できるようになります。
背中側に位置する「ロース」や「ヒレ」は運動量が少ないため筋肉のキメが細かく柔らかいのが特徴です。一方で、常に体重を支え活発に動かす「かた(ウデ)」や「そともも」は筋肉が発達しており、やや硬めながら濃厚な旨味成分を豊富に蓄えています。お腹周りの「バラ」は赤身と脂肪が交互に重なり合う層を形成しており、脂の旨味をダイレクトに堪能できる構造です。
部位ごとの個性を把握しておけば、「硬くてパサついてしまった」「脂っこすぎて重かった」といった調理の失敗を未然に防ぎ、素材本来のポテンシャルを最大限に引き出すことが可能になります。