1972年、首相に就任した角栄が掲げた「日本列島改造論」は、新幹線と高速道路網で地方と大都市を結び直すという壮大な国土計画だった。日中国交正常化を一気呵成に成し遂げ、内閣支持率は空前の高さを記録した。しかし、その輝かしい栄光の絶頂は長くは続かなかった。
1976年、米国発の汚職疑惑「ロッキード事件」により角栄は逮捕される。盟友たちが次々と離反し、自民党内で激しい「田中包囲網」が敷かれる中、父を精神的に支え続けたのが眞紀子氏だった。法廷闘争の最中もキングメーカーとして闇将軍の座に君臨し続けた父と、その背中を護り続けた娘。二人の関係は、単なる親子を超えた戦友としての絆で結ばれていた。