作詞作曲を手掛けたじん(自然の敵P)は、疾走感あるロックサウンドと繊細な物語性を融合させる稀有な才能で知られる。アコースティックギターの柔らかな音色とどこか物悲しい旋律が織りなすサウンドアレンジは、過酷な物語を生き抜いたキャラクターたちへの温かな讃歌のようにも聴こえる。
歌唱を担当したヴォーカル・シンセサイザーのIAの存在も欠かせない。1st PLACE株式会社によって開発されたIAの透明感あふれる歌声は、機械的でありながらどこか人間の温もりを感じさせ、夏の終わりの寂涼感を見事に表現している。ボカロ曲というジャンルの域を超え、感情の機微を緻密に表現した技術と感性の結晶が、ここにある。