日本のポップカルチャーを牽引し続けるプロデューサーの秋元康氏と、政治や社会問題の暗部を追い続けてきたジャーナリストの有田芳生氏。まったく異なる領域で第一線を走ってきた両者の歩みは、日本のメディア空間の変遷と深く重なり合っている。
芸能界の構造を熟知し空前のヒットを生み出し続けるプロデューサーの眼差しと、歪んだ権力や社会の裏側にカメラを向けてきた取材者の眼差し。両者が対峙してきたのは、「世論はいかに形成され、メディアはどう機能すべきか」という普遍的な課題だ。情報が過多となった今日、表現者と報道者が繰り広げるメディアの攻防は、さらに多層的で複雑な局面へと突入している。