現在の彼は、劇場という最も生の息遣いが伝わる空間での表現に全精力を注いでいる。メディア露出の多寡に惑わされることなく、定期的に開催される単独ライブのステージこそが、彼の最も純粋な実験場だ。
その舞台裏を追うと、音響のわずかな反響から照明の角度、さらには舞台上で奏でるアコースティックギターの弦の選定に至るまで、すべてを自身の感覚で精密にチューニングしている姿がある。日常の些細な生活音を驚異的な解像度で再現する効果音ものまね、昭和歌謡やブルースへの深い愛を込めた弾き語り、そして客席との親密な対話。チケットが即日完売を続けるその現場には、テレビ画面の枠には収まりきらない「表現者・ぐっさん」の生々しいエネルギーが満ち溢れている。