この大胆なビジネスモデルの転換を背後で支えているのが、元気寿司を傘下に収める株式会社神明ホールディングスだ。米穀卸の巨人として知られる同グループを率いる藤尾益雄社長は、単なる米の流通にとどまらず、生産から加工、そして外食の現場までを一気通貫でつなぐサプライチェーンの再構築を推し進めてきた。
良質な国産米を安定的に調達し、絶妙な温度と空気含有量でシャリへと昇華させる。そのスケールメリットと品質管理の徹底があるからこそ、一皿100円台を中心とする驚異的なコストパフォーマンスが維持されている。外食産業が原材料高や人手不足に喘ぐなか、テクノロジー投資と素材の直結によって勝ち筋を見出す同社の戦略は、極めて強固だ。