映画界で確固たる実力を蓄えた西島が、満を持してテレビ界へと本格帰還を果たした際、大衆が目にしたのはかつての繊細な美青年ではなく、鋼の肉体と強烈なバイタリティを宿したタフガイの姿だった。その頂点とも言えるのが、TBSとWOWOWの共同制作による大ヒットサスペンス巨編『MOZU』シリーズである。
公安警察官・倉木尚武を演じるにあたり、徹底した食事制限と苛烈なトレーニングによって驚異的なフィジカルを作り上げた。爆破、銃撃戦、過酷なアクションシーンをスタントなしでこなすその鬼気迫る姿は、日本のサスペンスドラマの基準を根底から塗り替えた。若い頃の知性と陰影に、圧倒的なフィジカルと成熟した大人の色気が融合した瞬間だった。