紙の売上減が叫ばれる出版業界において、なぜ週刊誌だけがこれほど強大な社会的存在感を維持できているのか。その秘密は、他メディアの追随を許さない泥臭い取材体制にある。
1本の特ダネのために数十人の専任記者が投入され、真冬の路上で何日も張り込みを敢行する。関係者のゴミを精査し、膨大な登記簿や財務諸表を洗い出す作業は日常茶飯事だ。テレビやネットメディアの多くが週刊誌の報道を後追いせざるを得ないのは、この途方もない人的コストと法的リスクを背負う覚悟が週刊誌の編集部にしかないからだ。ファクトに対する狂気的なまでの執念が、今なお社会の不正を暴き立てる防波堤となっている。