本作が今もなお語り継がれる傑作である理由は、安易な恋愛要素に逃げなかった点にある。桜井広海(反町)と鈴木海都(竹野内)、そして真琴(広末)の3人の間に流れる空気は、恋愛未満、しかし家族以上の特別な絆で結ばれていた。
「男同士の友情」という閉じた世界に、広末演じる真琴が加わることで、ドラマに独特の軽やかさと生活感がもたらされた。彼女が男たちに放つ「バカじゃないの?」という呆れ顔や、からっとした笑い声。それらすべてが、あの夏の砂浜に心地よいリズムを刻んでいた。恋愛関係にならないからこそ、彼らの関係性は永遠のものとして視聴者の胸に刻まれたのだ。