かつて彼女たちの主な収入源、あるいは生活の維持手段だった「ギャラ飲み」の市場は急速に縮小している。税務当局の監視の目が厳しくなったことも一因だが、それ以上に女性たちの意識が変わった。消費されるだけの存在から、富裕層のコネクションを利用して自らビジネスを立ち上げる「賢い」生き方へのシフトだ。
「おじさんにおねだりしてバッグを買ってもらうのはコスパが悪い」と、西麻布の会員制バーに通う20代後半の女性は語る。彼女がいま求めているのは、事業のシードマネーを出資してくれるエンジェル投資家としての男性だ。美容サロンの経営やインフルエンサーマーケティング会社の設立など、港区のコネクションは今や起業のインキュベーターとして機能している。