なぜ、周囲に止める人はいなかったのか。その疑問の答えは、美容外科業界のビジネス構造にある。高額な手術費用を支払うVIP顧客である芸能人に対し、はっきりと「これ以上の手術は不要です」と言える医師は少ない。むしろ、患者の要望をそのまま受け入れる「イエスマン医師」が重宝される傾向にある。
さらに、本人が「醜形恐怖症」に近い状態に陥っている場合、どれだけ顔を引き上げても満足できなくなる。鏡を見るたびに細かな弛みが気になり、さらに強いリフトアップを求める。この悪循環を止めるブレーキが壊れた時、取り返しのつかない崩壊が始まる。