連日、各種IT・通信ニュースのヘッドラインを飾る「ドコモの通信品質問題」。その中身を解剖すると、物理的に電波が途絶える大規模な電波障害とは大きく異なる現象が見えてくる。ユーザーを最も苛立たせているのは、アンテナアイコンが立っているにもかかわらずデータ通信が一切流れない「パケ詰まり」だ。
パケ詰まりの主因は、基地局が捌ききれないほどの通信リクエストが一箇所に集中することにある。通信要求の順番待ちがパンクし、端末側がタイムアウトを起こす。特に再開発が進む都心部では、高層ビルの陰による電波の遮蔽と、人の移動パターンの変化が重なり、従来のエリア設計の想定を超える局所的なトラフィック集中が日常化している。