静岡ブランドを象徴する静岡茶や三ヶ日みかんなどの農産物も、天候の揺らぎと無縁ではない。一番茶の発芽時期や、みかんの糖度を高める秋口の寒暖差など、農家にとって毎日の天気は死活問題だ。
牧之原台地で茶の栽培を手がける生産者は明かす。「昔なら『この時期ならこの気温』という経験則が通用した。しかし最近は、冬に春のような暖かさが訪れたかと思えば、翌週には真冬の冷え込みに戻る。芽の伸び具合を管理するのが本当に難しくなった」。現場では、微細な気象センサーを茶園に設置し、ピンポイントの気温や湿度データを自動計測して防霜ファンを制御するなどの自衛策が急ピッチで進んでいる。