成田空港に孤立する「木の根ペンション」はなぜ存在し続けるのか

成田空港に孤立する「木の根ペンション」はなぜ存在し続けるのか

成田空港に孤立する「木の根ペンション」はなぜ存在し続けるのかの見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

この異様な風景のルーツを辿ると、1960年代半ばに巻き起こった成田空港問題に突き当たる。地元住民への十分な説明や合意形成もないまま閣議決定された空港建設に対し、代々受け継いできた農地を守ろうとする地元農民たちは猛烈な反対声を上げた。

その抵抗の核となったのが三里塚芝山連合空港反対同盟であり、初代委員長として運動を率いたのが戸村一作である。戸村らの指導の下、運動は単なる地域営農の権利擁護を超え、新左翼の活動家や学生運動と結びついて激化。国家権力と正面から衝突する一大政治闘争へと発展した。警察機動隊との凄惨な流血劇、砦の構築、そして双方に尊い犠牲を出した悲劇的な事件の数々。木の根ペンションは、まさにその過激な闘争の渦中で、全国から集まる支援者の拠点および宿泊施設として建設された象徴的な遺構なのである。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。