名門校の権威、それは若者たちを惑わす悪魔の威光でもあった。事件の中核を担ったインカレサークル「スーパーフリー」は、一見すると華やかなイベントを連日開催する派手な学生団体に過ぎなかった。しかし、その内部に渦巻いていたのは、到底まともな人間の発想とは思えぬ計画的な歪みである。
名門たる早稲田大学のブランド力を巧妙に利用し、他大学の女子学生らを言葉巧みに誘い込む。酒の中に混入された薬品、緻密に役割分担された実行犯、声すら上げさせない密室の心理的拘束。若さゆえの過ちという言葉では決して片付けられない。そこにあったのは、エリート意識の裏に隠された徹底した人間性の破壊と支配の快楽だった。