映画『インターステラー』で描かれたようなブラックホール周辺の時空歪曲やワームホール跳躍は、物理学者キップ・ソーンの厳密な計算に基づいて映像化され、世界中に大きな衝撃を与えた。さらに現在、Netflixなどのストリーミングプラットフォームで配信される多数のドキュメンタリーや科学SF番組が、最新の宇宙物理学をより身近なエンターテインメントとして広めている。
こうしたポップカルチャーの波及効果はバカにできない。民間主導の宇宙航空産業が台頭する中、投資家や若手エンジニアの関心が「月や火星への往復」にとどまらず、「深宇宙への到達」へと向かい始めているからだ。長期的視点に立った基礎研究への民間資金の流入が、これまで停滞していた推進理論の開発に新たな風を吹き込みつつある。