長年親しまれてきたファッションビルとしての集客力を支えていたのは、トレンド感あふれる数々の人気アパレルや雑貨ブランドだった。閉館に伴う各テナントの移転先については、周辺の商業施設への移転や、近隣の路面店としての再オープン、さらにはECモールへの集約など、多様な展開が見られる。一部のフラッグシップ店舗は、再開発完了後の新ビルへの優先出店を念頭に置いた一時的な仮店舗営業を行っている。
一方で、実店舗の物理的な一時消失に対応するため、小田急グループが展開するプラットフォーム「小田急ONE」の役割が急速に高まっている。会員基盤を活用したデジタルクーポンの発行や、閉館した店舗の最新移転情報、オンラインショップとの連携サービスを通じて、長年の顧客コミュニティを維持する施策が積極的に展開されている。リアルな店舗体験とデジタル空間を高度に融合させることで、工事期間中も顧客との接点を途切れさせない革新的な取り組みが進む。