近年、自転車のヘルメット着用努力義務化に伴い、帽子型ヘルメットの存在感は一気に高まった。たとえばヘルメットメーカー大手の株式会社オージーケーカブトが手がける「OGK KABUTO Sicure」は、市井のファッションに違和感なく溶け込む優れたデザインで街乗り派から絶大な支持を集めている。しかし、本製品はあくまで自転車走行時のスピードや衝撃を前提に設計されたものであり、バイクでの公道走行には使用できない。
二輪車事故における衝撃エネルギーは、自転車のそれとは比較にならない。自転車用の帽子型ヘルメットを被ってバイクを走らせた場合、万が一の衝突時に頭部を守れないばかりか、法令上の乗車用ヘルメット着用義務違反に問われるリスクを背負う。外観の見た目が似通っていても、内部シェルと衝撃吸収材の密度や厚みには越えられない壁が存在するのだ。