ネット保険が安い理由は、単に中間マージンがないからだけではない。実は、一般の契約者にはあまり知られていない「隠された割引特約」と「リスク細分化」のアルゴリズムが張り巡らされているからだ。
例えば、アクサダイレクト総合自動車保険をはじめとする主要ダイレクト各社では、年間走行距離に応じた細緻な保険料設定を導入している。前年の走った距離が「5,000km以下」や「3,000km以下」であれば、走らない分の事故リスクが大幅に差し引かれ、一気に保険料が跳ね下がる。通勤で毎日使うユーザーと、週末の買い物程度しか乗らないユーザーが同じ基本料を払う不合理を完全に排除しているのだ。
さらに見落としがちなのが特約の重複整理だ。家族内で複数の車を所有している場合、「弁護士費用特約」や「ファミリーバイク特約」は1台の契約に付ければ同居家族全員に適用されることが多い。これを知らずに全車に付帯させている世帯が後を絶たない。また、新車購入から一定期間のみ使える「新車補償特約」や、ドラレコ連携による安全運転割引など、自身の走行スタイルに合致した特約をピンポイントで選ぶことこそが、年間数万円の削減を叩き出す最大の裏技と言える。