ドルベースでの原材料費高騰に対し、日本の消費者には「為替のダブルパンチ」がしかしかと襲いかかる。数年前の円安局面から一時的な戻りは見られたものの、日米の金利差や日本経済の構造的要因から、為替レートは高い水準で高止まりを続けている。Appleにとって、日本市場はかつて最も収益性の高い優良市場の一つだったが、円安によって米ドル換算の利益率は大きく削られてきた。
北米市場での据え置き、あるいは微増にとどまる価格設定に対し、日本を含む一部の通貨安国では二桁パーセントにおよぶ改定が実施される構造だ。グローバル統一の採算ラインを維持するための機械的な価格調整――それが、日本国内での過酷な値札へと直結している。