2015年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』。30代半ばを迎えていたディーン・フジオカが演じた五代友厚役は、日本中に社会現象を巻き起こした。いわゆる「五代ロス」と呼ばれるブームの幕開けだ。
日本の芸能界に突如現れたシンデレラボーイのように扱われたが、実際には10年以上の海外キャリアに裏打ちされた圧倒的な演技力と存在感があった。若い頃に培った異文化適応能力と、洗練された身のこなし。それらが明治の英傑・五代友厚というキャラクターと奇跡的なシンクロを果たし、遅咲きのスターとして一気に日本のお茶の間に浸透した。