あの春、連日のようにテレビ画面へ映し出された一連の報道は、単なるスキャンダルを超えて一種の社会現象と化した。連日連夜にわたりリポーターが追いかけ、当事者たちの発言一言一文字がネット上で大喜利のように消費された時代である。
だが、波浪が引いた後に残されたのは、ゴシップの記号ではなく一人の人間としての実像だ。激動の時期を過ぎてからの二人は、メディアの要求する「被害者」や「加害者」という単純な役割演じることをきっぱりと拒否した。自らの手で日常を再構築し、静かに、しかし着実にキャリアと人間性をアップデートしていったのである。