育種家たちの情熱が生み出した傑作たちも、このブームを猛烈に後押ししている。その筆頭が、バラ「カフェラテ」だ。波打つ花弁が開くにつれて、ミルクを垂らした濃厚なエスプレッソのようなグラデーションを見せ、スパイシーな香りで空間を満たす。かつて国際バラとガーデニングショウで披露された際にも、目の肥えたコレクターたちから感嘆の声が上がった名花であり、苗木の流通量が限られる現在も入手困難な状態が続いている。
一方、秋のガーデンを彩る主役として不動の地位を築いたのがチョコレートコスモスだ。ビロードのような深い黒褐色と、本物のカカオを思わせる甘い香りは、見る者の五感を強烈に刺激する。近年の品種改良によって、耐暑性や耐寒性を高めた「チョカモカ」などのハイブリッド品種が登場し、これまで栽培を諦めていた都市部のベランダガーデナーたちの間でも爆発的なヒットを記録している。