「病気になってから薬を飲む」という受動的な医療の時代は終わりを告げようとしている。現代の地域医療で主流となりつつあるのは、微小な不調の段階でアプローチし、健康寿命を最大化させる予防医学の視点だ。血液検査の微細な変動や腸内環境のデータをもとに、個人に最適化された栄養指導や運動プログラムが提案される。
生活習慣病の予備軍に対する早期介入はもちろん、認知症の超早期リスクスクリーニングなど、個人の体質に応じたオーダーメイドのヘルスケアが提供される。ただ長生きするだけでなく、最期まで自分らしく元気に動き続けられる身体づくりをサポートすること。地域診療所は今や、健康管理の伴走者としての機能を強めている。