どれだけテクノロジーが進化しようとも、捜査一課の基本は「地取り(聞き込み)」と「鑑識」にある。事件現場の周辺を何百回、何千回と歩き回り、住民の些細な違和感を拾い上げる。この地道な作業が、防犯カメラの死角を埋める決定的な証拠につながることが少なくない。
近年は、AIによる画像解析技術が飛躍的に向上した。街頭防犯カメラやドライブレコーダーの映像を瞬時に解析し、容疑者の逃走経路を割り出す。しかし、最後に容疑者の自宅のドアを叩き、手錠をかけるのは人間の刑事だ。デジタルが導き出した仮説を、人間の執念が裏付ける。