人気連載を抱えるある漫画家は、匿名を条件にこう明かしてくれた。「今はネームを切る段階で、ネットでどう考察されるかを常に意識せざるを得ない。あえて裏をかくためのダミーの伏線を張ることもある」と。読者との心理戦は、創作の現場を刺激すると同時に、作家の精神を削る要因にもなっている。
しかし、こうしたせめぎ合いこそが、コンテンツをより高い次元へと押し上げているのも事実だ。送り手と受け手の幸福な緊張関係が続く限り、物語という表現形式はこれからも進化を止めないだろう。次に私たちの脳を揺さぶるのは、一体どんな「仕掛け」なのだろうか。 (出典: 伏線 回収 と は(Yahoo!ニュース))