そもそも強迫性障害とは、本人の意志に反して不条理な不安やイメージが頭に浮かび(強迫観念)、それを打ち消すために同じ行動を繰り返してしまう(強迫行為)精神疾患だ。日本では「少し神経質な人」「綺麗好きな人」といった誤解を受けることが少なくない。
しかし、当事者が抱える苦痛はそんな生易しいものではない。鍵を閉めたかどうかが気になり、家から出られなくなる。手が汚れている気がして、皮膚が擦り切れるまで洗い続ける。こうした症状は脳の機能異常が関係しているとされており、決して本人の「心の弱さ」や「性格」のせいではないのだ。