1971年、沖縄から彗星のごとく現れた南沙織。彼女のデビュー曲「17才」は、日本の歌謡界における「アイドル」の概念を根底から覆した。それまでの歌手とは一線を画す、等身大の少女の瑞々しさと、どこか洋楽的なフィーリング。彼女の登場こそが、70年代アイドルの幕開けを告げるファンファーレだった。
彼女の成功は、同世代の少女たちにとっての憧れのアイコンとなり、業界全体が「ティーンエイジャーの歌姫」を模索するきっかけを作る。シンシアという愛称とともに愛された彼女の存在は、今見ても全く色褪せない普遍的な魅力を放っている。