かつてはテレビ画面の前で一部の視聴者が楽しむだけだった「ハプニング」は、今やグローバルなプラットフォーム上で莫大なトラフィックを生むデジタル資産へと変貌した。特にショート動画プラットフォームでは、AIがユーザーの滞在時間を最大化するために、刺激的なサムネイルや短いループ動画を優先的にレコメンドする。この仕組みが、悪質な切り抜き職人たちに格好のインセンティブを与えているのだ。
「ほんの1秒にも満たない前傾姿勢のシーンが、スローモーションで編集され、数百万回再生される。そこにつく広告収入が個人の懐に入るシステム自体に問題がある」と、メディアアナリストの佐藤氏は指摘する。プラットフォーム側の対策も追いついておらず、通報してもアカウント名を変えて再アップロードされるいたちごっこが続いている。