食卓を囲むひとときは、聖夜のハイライトだ。欧米で七面鳥を焼く風習が、日本では独自の進化を遂げた。その筆頭が日本ケンタッキー・フライド・チキンのパーティバーレルである。1970年代のキャンペーンをきっかけに定着したこの習慣は、今や冬の風物詩として国民的な支持を集め続けている。
あわせて欠かせないのが、真っ白な生クリームに真っ赤なイチゴが映えるクリスマスケーキだ。この組み合わせの普及には、日本の製菓・外食産業が大きく関与している。戦後の復興期、豊かさの象徴として打ち出された洋菓子文化が、半世紀以上の時を経て「家族で味わう特別なスイーツ」として完全に根付いた。伝統を守りつつも、毎年新しいフレーバーやデザインが提案され、人々の舌を楽しませている。