朝ドラのキャスティングにおいて常に注目を集めるのが、朝ドラオーディション倍率と合格者の選定プロセスです。毎作品のように数千人が殺到する選考には、単なる知名度やルックスだけでは測れない独自の基準が存在します。
歴代の公募オーディションでは、以下のような熾烈な競争が繰り広げられてきました。
- 芳根京子(『べっぴんさん』):応募者2,261人の中から選出
- 葵わかな(『わろてんか』):応募者2,378人の中から選出
- 高石あかり(『ばけばけ』):応募者2,892人の激戦を勝ち抜き決定
- のん/能年玲奈(『あまちゃん』):応募者1,953人の中から大抜擢
制作陣がオーディションで重視するのは、「半年間、視聴者が毎朝顔を見ても飽きない生命力」と「約10ヶ月に及ぶ過酷な撮影スケジュールを完走できる精神的・肉体的なタフネス」です。脚本家の描く主人公像と、書類審査や面接の場で放たれる本人の素質が奇跡的に合致した瞬間に合格が決まります。
一方で、近年のNHK連続テレビ小説では、あらかじめ実力と実績を評価して直接依頼する「オファー方式」も定着しました。『まんぷく』の安藤サクラ、『カムカムエヴリバディ』の深津絵里、『あんぱん』の今田美桜などのように、高度な演技力が要求される重厚な一代記においては、制作側が熱烈なラブコールを送る朝ドラヒロイン抜擢の真相が隠されています。