地震の前触れとしてSNSによく写真が投稿されるのが「地震雲」や、動物の異常行動といった地震前兆とされる宏観異常現象です。しかし、日本地震学会や気象研究所の調査によれば、特定の形状の雲と地震発生の因果関係は科学的に立証されていません。
不安を感じたときは、冷静に地震雲の見分け方に関する気象知識を思い出す必要があります。ネット上で騒がれる雲の大半は、気圧の谷や前線の通過時に現れる「巻積雲(うろこ雲)」「高積雲(ひつじ雲)」「波状雲」「飛行機雲」などのごく自然な大気現象です。
また、話題になりやすい予言者の的中率や過去の事例を客観的に検証すると、数千件のあやふやな予言のうち、たまたま時期や場所が近かった1件だけを切り取って喧伝する「確証バイアス」が働いているケースがほぼ100%です。外れた無数の予言は都合よく忘れ去られているに過ぎません。