太田女子高校の卒業生たちが異口同音に語るのは、同性だけの環境がもたらした「圧倒的な自主性」だ。生徒会役員から文化祭の全企画、力仕事に至るまで、すべての役割を自分たちだけで担ってきた体験が、社会に出てからの強い自立心につながっているという。
「男だから、女だからという性別の固定概念から完全に解き放たれた3年間だった」。都内のIT企業でプロジェクトマネージャーを務める30代のOGはそう振り返る。他人の目を気にせず、自分の好きな学問や活動に没頭できた時間が、現在のキャリアの礎になっていると確信している。しかし、共生社会の観点から早期に男女混合の環境でコミュニケーションを学ぶ重要性を指摘する声もあり、議論の溝は容易には埋まらない。