鑑定室の扉を開けて出てくる相談者の表情は、入室時とは見違えるほど柔らかい。中には目を潤ませながら、晴れやかな笑顔を見せる人も少なくない。
現代人は、職場でも家庭でも「強い自分」「正しい自分」を演じ続けることを求められがちだ。弱音を吐く場所を失った人々にとって、占いの現場は誰にも言えなかった本音を吐き出せる唯一の安全地帯となる。「当てる」こと以上に、否定せずに聴くこと。受け止められたという感覚が、固く閉ざされていた心を解きほぐす。技術的な的中率以上に、この深い共感力と傾聴力こそが、リピーターを惹きつけてやまない理由だ。