『クイズタイムショック』の礎を築いたのは、初代司会者を務めた俳優・田宮二郎氏である。背筋を真っ直ぐに伸ばした隙のない立ち姿、低く響く重厚な声、そして回答者を静かに見つめる鋭い眼光。彼が番組のオープニングで言い放つ「現代用語の基礎知識より出題します。タイムショック!」というフレーズは、全国のお茶の間を一瞬で緊張の渦に巻き込んだ。
田宮氏の司会スタイルは、徹底して回答者に媚びない「冷徹なゲームマスター」であった。どれほど回答者がパニックに陥ろうとも、感情を交えずに粛々と時計の針に合わせて問題を繰り出す。そのストイックな姿勢こそが、番組の代名詞である「回転椅子」の恐怖を倍増させ、視聴者に本物のサスペンス体験を提供していたのだ。