主演の松岡茉優が見せた演技の凄みは、観る者の息をのませる。「生徒を突き放し、自分を守っていた過去」を捨て、命がけで教室に向き合う覚悟を、静けさと爆発的な情熱を交えて表現した。彼女の瞳に宿る覚悟は、画面越しにも熱量となってダイレクトに伝わってくる。
その圧倒的な存在感に真っ向から応えたのが、芦田愛菜だ。第1話で描かれた、長年にわたるいじめの苦しみと絶望を吐露する長尺の独白シーン。感情をむき出しにして流した涙は、本作が提示するテーマの重みを一瞬で決定づけた。実力派二人が見せた魂の会話劇は、日本ドラマ史に残る圧巻の交錯と言っていい。