彼らの物語は、単なる古代の戦争劇にとどまらない。秦国という「中華の主流」と、山の民という「異端とされた存在」が手を取り合う姿は、多様性と包摂(インクルージョン)が叫ばれる現代社会への強いメッセージとも受け取れる。互いの文化を尊重し、共通の目標に向かって血を流す姿は、まさに理想的なアライアンスの形だ。
最初は警戒し合っていた秦の兵士たちと山の民が、戦場を共にする中で戦友となっていく過程は、偏見がいかに無意味であるかを教えてくれる。この普遍的なテーマ性が、作品の格調をさらに高めていることは間違いない。