どれほど手書き入力の精度が高くても、コンピューター側に該当する文字データが存在しなければ表示も入力もできない。この壁を破ったのが、国際的な文字コード標準であるUnicodeの拡張だ。
Unicodeには「CJK統合漢字(CJK Unified Ideographs)」と呼ばれる巨大な文字データベースが存在し、近年も拡張領域(Extension)が次々とアップデートされている。これにより、歴史的な古文書に使われる超難読漢字や、これまで外字処理するしかなかった地方固有の珍しい人名・地名漢字が標準でサポートされるようになった。
手書き入力パネルに一風変わった漢字を書き込んでも、最新のUnicodeに対応したシステムであれば正確にデジタルデータとして処理される。戸籍関係の業務や歴史研究、法務関連のドキュメント作成において、この進化がもたらした恩恵は計り知れない。