くじの当選金そのものは非課税だが、それで「税金とは無縁になった」と高括るのは危険だ。受け取った後のお金の動かし方によっては、翌年に確定申告が必要となるケースが存在する。
典型的な例が、当選金を元手にして開始した資産運用だ。数億円規模の資金を株式投資や外貨預金、不動産投資などに回した場合、そこから生じる配当金や売却益、家賃収入には当然ながら課税される。年間の給与所得以外の利益が一定額を超えれば、税務署への申告を避けることはできない。
また、当選金を銀行口座に預けているだけでも注意が必要だ。金利のある世界が戻ってきた現代の金融環境において、数億円規模の預金がもたらす受取利息の金額は無視できない規模になる。利息自体は源泉分離課税で処理されることが多いものの、利息を再投資に回すスキームによっては確定申告時の計算に影響を及ぼす場合がある。