熱心な朝ドラファンにとっての醍醐味の一つが、過去の作品で強烈な印象を残した俳優が、全く異なる役柄で再び朝ドラの舞台に戻ってくる瞬間だ。「かつてのヒロインが今度はヒロインの母親役を演じる」といった世代交代の演出は、長年見続けてきた視聴者に対するオマージュとしても機能している。
また、「朝ドラ常連組」と呼ばれるバイプレイヤーたちは、作品ごとの世界観の違いを自在に泳ぎ分け、現場全体の空気感を作り上げる精神的支柱としても重宝されている。この配役の妙が、朝ドラというブランド全体の連続性と深みを生み出している。