ネット上の議論などで時折見受けられる誤解として、「日本は石川と髙橋の個人技に依存しており、フィジカルと高さで欧米勢に押し切られる」という言説があります。しかし、実際の男子バレー日本代表メンバーの戦術運用を見れば、その指摘が的外れであることは明白です。
第一に、日本のブロック陣(山内晶大、小野寺太志ら)は「直接シャットアウトする」ことだけを目的とせず、相手のアタックコースを限定して後方のレシーバーに拾わせる「ソフトブロック(ワンタッチ)」の徹底を図っています。このトータルディフェンスが機能しているため、2mを超える欧米のオポジットに対しても有効打を封じ込める構造が完成しています。
第二に、ベンチメンバーの総合力向上です。リザーブから投入されるセッターやピンチサーバー、守備固めのウイングスパイカーがそれぞれの役割を完璧に遂行するため、主力がマークされた局面でも戦力ダウンを起こさず、セット後半の逆転劇を生み出しています。