人間と犬の深い結びつきは、精神論だけで語れるものではない。近年の脳科学および生化学の研究によれば、人と犬が見つめ合ったり触れ合ったりする際、両者の脳内から「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが大量に分泌されることが分かっている。
今回の事故後、トラウマによる一時的な失語状態に陥っていた少年だったが、ハルと再会した瞬間に「ハル、ありがとう」と声を上げたという。医療機関では現在、臨床心理士と連携したドッグセラピーの導入が急ピッチで進められており、科学的根拠に基づいたメンタルケアの手法として新たな光が当てられている。