日本のグラビア史を紐解くとき、水着のカッティングの深化は偶像たちの輝きと表裏一体だった。1970年代半ば、アグネス・ラムが巻き起こした清涼感あふれる水着旋風は日本中を虜にした。健康的でありながらどこかエキゾチックな彼女の佇まいは、メディアにおけるアイドル像の概念を鮮やかに塗り替えたのだ。
そして1980年代後半から1990年代にかけて、グラビア業界に真の芸術的革命をもたらしたのが武田久美子だ。彼女が見せた大胆かつ計算し尽くされた表現は、見る者の記憶に強烈な爪痕を残した。単に肌を見せるにとどまらず、肉体美をひとつの完成されたアートの領域へと高めたアプローチは、今なお語り継がれる伝説であり、後世のクリエイターに絶大な影響を与え続けている。