かつての盗撮といえば、コンセントの隙間や火災報知器に粗末なカメラが仕込まれている程度だった。しかし、テクノロジーの進化は犯罪者たちにも牙を剥く道具を与えてしまった。現在主流となっているのは、直径わずか数ミリのピンホールレンズを内蔵した、Wi-Fi接続型の超小型カメラだ。
「まさか、あの鏡の裏に」そんな疑念が現実になっている。スマートホテルの普及に伴い、客室内に設置されたスマートテレビのベゼル、AIスピーカーのスピーカーグリル、さらには壁に掛けられた絵画のフレームなど、ありとあらゆる場所にカメラが隠されるようになった。これらのデバイスは常時電源が供給されているため、バッテリー切れの心配がない。リアルタイムで映像が外部のサーバーへ転送される仕組みだ。