かつて世界を席巻した日本のものづくり。しかし、この数十年間、世界をリードするプラットフォームや革新的なサービスが日本から生まれることは稀だった。失敗を許さない減点方式の評価制度、前例を踏襲することを美徳とする組織文化。これらが若者の挑戦心を削ぎ、優秀な人材の海外流出を招いている。
「シリコンバレーを目指す若者は、もう日本を見ていない」。ある起業家はそう指摘する。リスクを取って新しい価値を生み出すよりも、既存の利権を守る方が合理的とされる社会構造。この根本的な意識改革なしに、いくら政府がスタートアップ支援を叫んだところで、砂漠に水を撒くようなものだ。